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湘南の大人達の週末の過ごし方を考え、提案する、毎週金曜日16時から19時まで放送中の湘南ビーチFMの番組「T.G.I.F.」のブログです!


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【2015年6月11日(木曜日)「宇宙の覗き窓」】

宙の学校校長、プラネタリウム・プランナーのかわいじゅんこです。

関東も梅雨に入りましたね。
6月6日は七十二候で「カマキリ生ず」なんですが、最近我が家のベランダ菜園に小さいカマキリが遊びに来ていました。かわいいんですよね〜。
七十二候は、科学的根拠がないものとされていますが、季節を表すことばとして、当たらずとも遠からずっていう感じなんでしょうね。

この季節、「宇宙の覗き窓」というものがあります。
これは、私たちの住んでいる太陽系のある銀河系の星ではなく、それよりももっと遠くの宇宙にある他の銀河たちを見ることができる、窓のようなところがあるのです。実際、星座を形作る星たちは私たちと同じ銀河系の中の星。それよりも遥か遠くにある銀河たち。あまりに広大な話になるので想像力を存分に働かせてくださいね。

どこに見えるかというと、しし座のしっぽの星デネボラと、うしかい座の1等星アルクトゥールスを結んだ真ん中あたり。かみのけ座があります。そこにはかみのけ座銀河団、おとめ座銀河団があります。
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銀河の集まりについてお話すると、数十個ほどの銀河が直径数百万光年ほどの中に集まっているのを銀河群とよびます。私たちの住む銀河系とアンドロメダ銀河はその周辺の銀河をふくめて一つの集まりを形作っていて、局部銀河群とよばれています。局部銀河群の半径は約300万光年。属する銀河の数は約30個です。
 また、銀河団とよばれるさらに大きな銀河の集まりもあります。銀河団の大きさは千万光年ていどで、属する銀河の数は数十個から数千個ほどまでです。私たちにもっとも近い銀河団は、おとめ座銀河団で距離約6千万光年、1200万光年ほどの広がりの中に、約2500個の銀河がふくまれています。また、かみのけ座銀河団は距離2億9千万光年、直径2000万光年の中に約1000個の銀河をふくんでいます。こういう銀河団はこれまで1万個以上が見つかっています。 このような銀河団や銀河群が連なって、1億光年をこえるような大きな集まりを作っているとき、これを超銀河団とよんでいます。私たちの銀河系は、局部超銀河団(おとめ座超銀河団ともよぶ)に属しています。局部超銀河団は、おとめ座銀河団を中心とした半径6千万光年ほどの薄い円盤状で、銀河系はその円盤の端の方に位置しています。また、ペルセウス-うお座超銀河団は距離3億光年、長さ3億光年の大きな集まりです。

さ、いかがですか?気が遠くなりましたか?(笑)
自分の存在がちっぽけすぎて笑ってしまいます。
こんなに遠くの銀河を望遠鏡でとらえるのは、晴れていてもなかなか難しいことです。
曇ったり雨が降ってしまった夜は、空を見上げて「宇宙の覗き窓」を想像力で覗いてみるのも楽しいものです。

■今週のかるた「き」・・・季節が巡ると、星空もめぐる。
by sbfmtgif | 2015-06-13 00:34 | 週に一度は星空リビング☆