惑星たちとエリダヌス座
2014年 01月 24日
最近、ふと見上げると目立っている木星。
今週は、惑星たちとつきの競演が楽しめる週です。
1月26日(日)の朝は月と土星が近くに見えます。
月の出は1:41ですから、25日に夜更かししてもいいかもしれません。
そして、29日(水)の日の出前には、明けの明星が細い月のそばで輝いています。
日の出は6:43ですから、ちょっとがんばれば、見ることができますよ!
そして、最近目立つのは冬のダイヤモンドですね。
もう、さがせますか???
今日はそのダイヤモンドから少し外れて、エリダヌス座のお話をしましょう。
エリダヌスというのは、人の名前ではありません。川の名前です。
この川は、アポロンの息子パエトンが落ちた川というお話です。
太陽神アポロンにはパエトンという息子がいました。
彼は自分がアポロンの息子であることを友人の誰も信じてくれないので、
アポロンの宮殿に行って訴えました。
アポロンはパエトンに息子だという証拠として何でも1つ望みを叶えてやろうといいました。
するとパエトンは友人達に証明するために、太陽を曳く馬車を運転させて欲しい
と頼んだのです。アポロンは弱りました。なぜなら、太陽を曳く馬はとても気性が荒く、
アポロン以外乗りこなすことはできなかったからです。
しかし、パエトンの必死の頼みにとうとうアポロンは折れてしまいます。
パエトンは太陽を曳く馬車を借り、大空へと飛び出しました。
案の定、ふらふらと進み太陽の通り道にいる星座たちに、邪魔者扱いされます。
さそり座は怒って、馬にチクリと針を刺しました。
すると、馬は驚き暴れまわりました。
馬車は、近づくものすべてを、太陽の熱で焼き尽くしてしまいました。
このままでは世界がすべて焼き尽くされかねないと思った大神ゼウスは、
仕方なく雷光を放ってパエトンを撃ち落としました。
パエトンが落ちて行ったのがエリダヌス川です。
パエトンの亡骸に、姉妹であるヘリアデスたちは彼のの死を悼み、
墓の上に臥していつまでも泣き続けたといいます。
やがてヘリアデスたちの身体はポプラの木へと変じて墓の上に宿り、
流れ落ちた涙は琥珀となって、エリダヌス川の底に沈んだといわれています。
エリダヌス川は、イタリアの北部を流れるポー川のこと。ギリシャ語で「エリダヌス」というそうです。
リゲルから、右に流れ、下に行き今度は左に、そして、下に・・・。
その先には「アケルナル」(アラビア語で「川の果て」)という星がありますが、鹿児島よりも南でないと見ることはできません。南にいくチャンスのある方はぜひ、探して見てください!
2014年2月8日(土) 「星ヨガ」 逗子海岸(渚小屋)
2014年2月15日(土) 「星座とワインの会-おひつじ座とおうし座」 北鎌倉・たからの庭
2014年3月8日(土) 「天体望遠鏡作り&宙ガールねっころがーる」 逗子・黒門カフェ渚小屋
2014年3月15日(土) 「星座とワインの会-おうし座とふたご座」 北鎌倉・たからの庭
2014年4月5日(土) 「宙ガール 東大理学部ツアー」 ※近日、FBページ「宙の学校」で告知します。