「シャンソンがにあう丘 湘南国際村グリーンパーク」8/2放送「ラーキーのちょっとリュクスな湘南散歩」
2013年 08月 03日

ラーキーこと、旅行作家の荒木左地男です。
暑い日々が続いていますが、夕方になると涼しくなるのがうれしいですね。
毎週金曜日の18:35からお送りしている「ちょっとリュクスな湘南散歩」。8/2の放送は、そんな暑さが一服した小高い丘の上からの生中継。
葉山と横須賀にまたがる湘南国際村という街のグリーンパークから放送しました。

グリーンパークは相模湾を見下ろす丘の上の公園で、夕陽が沈む方向に向かって、視界の開けた緩やかな坂とテラスがあり、夕陽スポットとしても有名です。

番組冒頭から、僕の声の後ろでずっとアコーディオンによるシャンソンの調べが流れていました。これは、ご近所在住のキーボード奏者、岩間尚雄さんが週末を中心にときどきこの丘で演奏をなさっているもの。
いまやグリーンパークの名物のひとつにもなっており、天気のいい週末には夕陽を見に来たひとたちが、曲の終わるたびに拍手をしたり、御礼を言ったりという光景が見られます。

この光景、そういえばシャンソンの本場、パリのモンマルトルの丘でも見られます。サクレクール寺院の前に大きな階段とテラスがあって、どこからかシャンソンの音色が聞こえてくる、という情景を映画で見たり、実際に訪れて体験した方もいらっしゃるでしょう。
サクレクールはパリの街やセーヌ河を見下ろしますが、ここ湘南国際村は葉山の街や御用邸、そして相模湾、富士山を見渡すことができます。
大人の夕暮れのひととき、静かにシャンソンを聴きながら過ごす。オシャレだと思いませんか?
ただし、アコーディオンの演奏は不定期。うまくタイミングが合えばラッキーですが、演奏がなくても、風の音しか聞こえない夕暮れの風景を愉しむだけでも貴重な時間になると思いますよ。

湘南国際村もうひとつのお薦めスポットは「めぐりの森」。
グリーンパークから4,5分歩いたところ。かつてゴルフ場として開発され、閉鎖後は荒れ地になっていましたが、数年前から森に戻す活動がはじまり、植樹の神様と呼ばれる横浜国大の宮脇昭先生の指導で、ボランティアによる植樹が進められています。


何本か僕が植えた木もありますよ。こうして少しずつ森が再生されつつある場所を、きれいに整備された遊歩道を歩きながら散策する。
新しいカタチの自然体験と言えますよね。
森の広さは120h。東京ディズニーランドとディズニーシーを合わせたよりも広いといいますから、アプローチしやすくこれだけの広大な森は関東エリアでは希少価値あり。

湘南国際村周辺には、カブトムシやクワガタがまだ元気に棲息しています。特定の木に毎年群がるようで、ちょうど今頃の季節が捕獲にはぴったり。
ただし一度にたくさん捕獲してしまうと繁殖が途絶えてしまいますから、ここでは場所をお知らせすることはできません。虫かごを手にした子供たちの姿が、場所探しのヒントになりそうです。節度を守りながら、お子さんの夏休みの心豊かな体験になさってはいかがでしょうか。

散歩に疲れたら、まあるい横須賀市水道局の配水塔の上に、円形のイタリアンレストラン「ベラビスタ」があります。ガラス張りの窓から相模湾を眺めながら食事が楽しめますよ。
横須賀市湘南国際村3-1-1
046-855-0805
11:30~20:30(L.O)
ランチ営業、日曜営業
定休日火曜日
湘南国際村には大きな無料駐車場があり、逗子駅から葉山経由のバス、逗子駅からの直行ミニバス、汐入駅からのバスがあります。バスの本数はそう多くはないので、時刻表を調べてからお出かけください。
サイクリストにも湘南国際村は人気です。麓から2,7キロのヒルクライム。平均勾配6%、最大9%といいますから、結構ハードです。しっかり汗をかいたら、海からの風でクールダウン。これが気持いいんですよね。
三浦半島の中でもちょっと異色な風景と街並の湘南国際村。ご家族でもカップルでも、もちろんひとりでも楽しめますよ。
では、次回の「ちょっとリュクスな湘南散歩」をどうぞお楽しみに。
